インスピラシオン・時代劇

 

親愛なる皆様



インスピレーション


霊感



フラメンコでは、割と馴染みのある言葉です。


インスピレーションが降りてくる、

という表現が、よく使われていますし、

その考え方が、確かに存在すると思います。


(ここで言う霊感は、日本でよくイメージされる、

 怪談的な霊感、では無いような気がしています。


 上手く説明できませんが、、

 ‘あの世の霊’では、無い気が、いたします。

 (人の霊で無い。でも含まれるかもしれない。。)

 神懸かっているような、エスピリトゥ(精神)のようなもの…)



かのギタリスト・パコデルシアの曲名にも

その言葉が使われていたり

( mi が付いていたか、)


日本では、おそらく、


時代劇の鬼平犯科帳での

エンディング・テーマ。


ジプシーキングスの「インスピレーション」

が、超有名ですね。



そのドラマで演じておられた、

人間国宝・二代目中村吉右衛門氏が、旅立たれたとのこと。




この時代劇と、この曲は、

遠い国の芸術同士であったのに

何かのご縁で、こんなに互いのフィーリングが、合いました。



私は、それは「重さ」だと、思います。



時代劇の重さに、その世界観の深刻さに

フラメンコの重さが、その重量が

マッチしたのだと思います。

合い通ずるものがあったのだと思います。

(個人の見解です。)



それは、その中での役者さんや制作陣、時代の流れ、

全ての力が、あったことと思われます。



そして、もう一つは、

時代劇の、粋。

女も男も、老いも若きも幼な子も、

みな、覚悟を決めて生きていたこと。

その背中に、その覚悟と潔さ、哀愁があったこと。



そして、その恩恵なるものがここにもひとつ。



こういった、お茶の間的な人気のおかげで

フラメンコギター?はてさて?どんなん?

という方々が、

あ。あれね。

と、

一言でわかって頂ける様にも、なりました。

イメージも、一瞬で具体化され

共に共有できるようになりました。



それは、マイナーなものを取り扱っている時、

ほんとにすごい威力です。


一般的にお話がわかっていただけると言うことは、

ほんとにすごいことなのです。



私の日常的な道が、

枯れ木や雑草が生い茂り、歩きにくかったところへ、

それが取り払われて視界が開け、

少しだけ平坦で、その荷も軽い道になりました。



人間国宝ですから

やはり、そのお力は

こんなところへも

私たちを助けてくださる。



文化とはすべてに影響しています。


(と、私は思います。)



ありがとうございました。


ご冥福をお祈りいたします。



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